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ノートパソコンのバッテリーのお話

ノートパソコンに使われているリチウムイオン電池の特長についてです。

パソコンを購入された方は必読です!

なお、バッテリーの寿命は充放電回数が500回を目途に考えておくと良いようです。

私の場合は500回を超えているから急激に使えなくなってきました。


【リチウムイオン電池の特長】

(1)電圧が高い
リチウムイオン電池1個の電圧は平均3.7Vです。同じ小型二次電池の仲間であるニッカド電池やニッケル水素電池の1.2Vに比べ約3倍の電圧が得られます。言いかえると同じ電圧を出すのに使用本数が3分の1で済むということになります。

(2)エネルギー密度が高い
リチウムイオン電池の重量エネルギー密度は155Wh/kgとニッカド電池の約3倍、ニッケル水素電池の約2倍あります。体積エネルギー密度は400Wh/lでやはりニッカド、ニッケル水素電池の2倍近くあります。小型で軽いため携帯機器用電源として最適の電池です。

(3)メモリー効果がない
ニッカド電池やニッケル水素電池のように、浅い充放電を繰り返すと容量が減少してしまうメモリー効果が全くありません。使いたいときに使い、充電したいときに充電するいわゆる継ぎ足し充電が可能です。よく、「使い切ってから充電しないと電池のためによくない」と言う人がいますが、リチウムイオン電池にはあてはまりません。

(4)サイクル寿命が長い
充放電を繰り返すサイクル特性は500回以上可能です。使い方によっては1000回以上も可能です。

(5)急速充電可能
4.2V、1CmAの急速充電を行うと、約70分で満充電できます。

(6)保存特性が良い
通常、電池は使わずに放っておくと、自然に少しずつ放電する自己放電という現象が見られます。リチウムイオン電池の自己放電率は5%/月と非常に低い値で、ニッカド電池やニッケル水素の5分の1以下です。一度充電しておけば数ヶ月はそのまま再充電せずに使用できます。

(7)高出力が取り出せる
従来、リチウムイオン電池は高出力が苦手と言われていましたが、最近では4C放電も可能な高機能リチウムイオン電池が登場しています。今まで、ニッカド電池やニッケル水素電池が使われていた分野でも今後リチウムイオンに置き換わっていくと予想されます。

(8)安全である
かって「リチウムイオン電池は危険」というイメージがありました。リチウムイオン電池は歴史が新しく(1990年にSONYが世界で初めて商品化)使用実績も他の電池に比べて少ないことも原因の一つでしょう。実際は、電池の内部には二重、三重の安全機構が組み込まれており、電池外部にも安全を確保するための保護回路を使用するため、危険性はほとんどありません。
by ht19550902 | 2009-08-20 10:40 | バックアップ関連
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